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1890年に日本初の一般電球を実用化した当社は、2011年の日本の照明業界で初めて白熱電球の製造を、2015年3月には電球形蛍光ランプの製造を中止してきましたが、2017年3月に管球および蛍光灯器具の製造を中止いたしました。
注)殺菌灯器具、電撃殺虫器、捕虫器などの特殊用途器具の製造は継続いたします。
照明業界では、「エネルギー基本計画」(平成26年4月、経済産業省)の「高効率照明(例:LED照明、有機EL照明)については、2020年までにフローで100%、2030年までにストックで100%の普及を目指す。」との計画にもとづき、日本照明工業会でも、「照明成長戦略2020」で、2020年にフローの100%、ストックの50%・2030年ストック100%をSSL※器具に置き換えるという計画をたて推進しています。
※ SSL(Solid State Lighting):LED、有機EL、レーザーなど半導体照明
東芝ライテックは、地球温暖化の防止のため、LED照明の開発をいち早くスタートし、2007年には実用的な明るさのLEDダウンライトを、2009年には一般電球形LED電球を業界で初めて発売しました。
あかりのフロンティアとして、LED化の推進で地球レベルの環境負荷の軽減に努めてまいります。
2013年10月、水銀よる汚染防止を目指した「水銀に関する水俣条約」が、熊本県で開催された国連環境計画(UNEP)の外交会議で採択・署名されました。その後、2017年5月28日「水銀に関する水俣条約」の締約国数が日本を含め規定の発効要件である50か国に達し、3ヶ月後である2017年8月16日に発効されました。
日本国内は、同条約の実施を確保し、かつその他の必要な措置を講ずるための国内法である「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」(以下「水銀汚染防止法」という。)および関係法令の改正が、一部を除き同日8月16日に施行されました。
水銀汚染防止法とは、水銀に関する水俣条約の的確かつ円滑な実施を確保し、水銀による環境の汚染を防止するため、水銀の掘採、特定の水銀使用製品の製造、特定の製造工程における水銀等の使用および水銀等を使用する方法による金の採取を禁止するとともに、水銀等の貯蔵および水銀を含有する再生資源の管理等について定めた法律です。一般高圧水銀ランプは2020年、それ以外のランプのうち、基準値を超える水銀量を使用する製品は2017年以降、製造できなくなります。
当社の製品は、既に基準値をクリアしています。
「水銀に関する水俣条約」の国内担保法による国内市販ランプへの影響については、以下を参照願います。
水銀汚染防止法に関連し、分別廃棄を推進するために、水銀使用製品への水銀含有に関する情報の提供が求められています。環境省および日本照明工業会は、「水銀の表示に関するガイドライン」を2016年にそれぞれ発行しました。その中では、「ホームページ」「カタログ・リーフレット」「パッケージ」「製品本体」による情報提供が推奨されています。
当社は日本照明工業会のガイドラインに準拠し、次の情報提供を行っています。
※ パッケージ、製品本体への水銀含有に関する情報提供は順次切り換え推進を行っています。
水銀に関する水俣条約の詳細および使用済み水銀使用ランプの分別・回収に係る情報を紹介いたします。
水銀使用ランプには様々な種類があります。また、家庭からの廃棄と事業者からの廃棄では排出方法が異なります。
詳細については下記を参照の上、適切な分別・廃棄をお願いいたします。
地球温暖化防止のため、工場で使用する電気およびガスなどのエネルギーについて、製造設備および管理方法の改善、無駄の排除などの施策を実施し、エネルギーを効率的に使用することで、低炭素社会の実現に向けた温室効果ガスの排出抑制に貢献しています。当社では東芝中計ガイドに基き、エネルギー起源CO2排出量原単位を2013年度比で8%以上削減することを目指しています。
製品の製造に伴って発生する廃棄物は、構成する部品、材料であるガラス、金属、プラスチックと付帯設備から発生する汚泥などがあります。各工場では、歩留まり向上による不良品削減およびリサイクルに取り組むことで、循環型社会の実現に向けた3Rを推進しています。当社では東芝中計ガイドに基き、廃棄物総発生量原単位を2013年度比で4%以上削減することを目指しています。
世界的な水問題への関心に対応するために、水資源管理を推進しています。各拠点での水受入量の削減目標を年間計画に盛り込み、監視しています。循環型社会の実現に向けて、水資源の有効活用を進めています。当社では東芝中計ガイドに基き、水受入量原単位を2013年度比で4%以上削減することを目指しています。
化学物質による環境汚染防止施策として化学物質総排出量の削減を推進しています。これまで蛍光ランプ製造において、水銀・酢酸ブチルを使用してきましたが、水銀・酢酸ブチルを使用しないLED照明の製造へシフトし、2016年度末をもって一般照明用の管球の製造終息に伴い、2017年度より化学物質総排出量が大幅に減少しました。当社では東芝中計ガイドに基き、化学物質総排出量原単位を2013年度比で4%以上削減することを目指しています。
PCB使用機器の製造が中止になった1972年以降、当社では廃棄物処理法(正式名称:廃棄物の処理および清掃に関する法律)やPCB廃棄物特別措置法(正式名称:ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法)に基づき、基準に上乗せした防液堤や二重容器の設置などで万全を期した保管・管理および行政への届出を実施しています。2018年度、東芝ライテックグループは事業所内に保管されているトランス、コンデンサ等合計13.8tを処理しました。2019年度も引き続き、PCB廃棄物特別措置法に基づき、2023年までに安全かつ早期の廃棄処理完了を目指し、無害化処理認定施設での処理を進めていきます。
処理に向けた分別作業
![]() 環境保全責任者 畠山 圭司 世界遺産にも登録されている栃木県《日光》の南方に位置し自然豊かな中で事業を展開。LED照明を主体とした部品加工と器具組立ての一貫生産を行っています。2019年4月より、沼津工場との機能集約により、新たなメンバーも加え、環境調和型製品の創出によるモノづくりの環境負荷低減、地域社会との協調により、全従業員一丸となって取り組んでいます。 |
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主要製品 ![]() LED高天井器具角形シリーズ軽量タイプ
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![]() 環境保全責任者 西原 隆史 瀬戸内海を結ぶ「しまなみ海道」の起点となる今治市で、車載用光源、産業用光源を製造しています。事業活動における環境負荷低減活動、環境調和型製品の創出を推進しています。また、地域と一体となって清掃活動や環境保護活動に取り組んでいます。 |
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主要製品 ![]() ソケット型LEDランプ/ウエッジベースランプ UVランプ
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![]() 環境保全責任者 坂本 俊二 四国西南部の宇和島市で自動車用小型ランプを製造しています。事業活動における環境負荷物質の低減、省エネルギー改善活動、近隣の小中学生の工場見学を通し、環境への関心を持ってもらう活動をしています。 |
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主要製品 ![]() ウェッジベースランプ
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![]() 環境保全責任者 木原 英利 上海、蘇州の間に有り自然が豊かで風光明媚な昆山市で車載用光源を製造する一方で、事業活動が環境に与える影響を的確に捉え、循環型社会、自然共生社会を目指した環境活動により持続可能な社会の実現に貢献しています。 |
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主要製品 ![]() ウェッジベースランプ
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![]() 環境保全責任者 池田 達也 バンコク郊外のバンガディ工業団地で、OA用、産業用ヒーターを製造する一方で、事業活動による環境への影響を認識し、環境負荷の低減に取り組むことで、持続可能な社会の発展に貢献しています。 |
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主要製品 ![]()
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