2013年12月6日(金)、京都市南区の真言宗総本山東寺(教王護国寺)において、五重塔の当社製LED投光器によるライトアップの点灯式が行われました。
式典には東寺や京都市など、関係者約80人が出席し、東寺森泰長執事長と門川大作市長、当社社長渋谷が点灯ボタンを押すと、LED投光器によりライトアップされた五重塔が金色に浮かび上がりました。
ライトアップに使用されたLED投光器は、株式会社東芝と当社が五重塔ライトアップ更新工事として納入したものです。
新幹線京都駅近くの南窓からみえる東寺五重塔は、仏の都、京都のランドマークとしてこれまでもライトアップされてきました。
今回のライトアップ照明設備のLED化にあたっては、従来のライトアップイメージであった「金色に輝く五重塔」を継承することと、照明にかかる消費電力の削減が課題となりました。
既設のHID投光器によるライトアップイメージをLED投光器の色温度で再現するため、電球色(3000K)のLED投光器と濃オレンジ色(2000K)フィルター付きLED投光器の光を組み合わせて五重塔を照明し、その見え方を現地で検討しました。また、単にLED化することによる消費電力の削減ではなく、ライトアップされる五重塔の従来のイメージを損なわない明るさのレベルであることを、現地での点灯実験で検証しました。
これらの実験結果に基づいて、メタルハライドランプ400W形器具相当LED投光器をベースとした2種類の特注LED投光器42台で最適な色温度と明るさを得ることを目標に照明設計を行い、「金色に輝く五重塔」のイメージを継承しつつ、照明にかかる消費電力(CO2排出量)は、従来のHID投光器と比較して約51%(注)の削減を実現しています。
注 当社LED照明器具42台(消費電力量8,400Wh)と従来照明器具22台(消費電力量17,250Wh)の比較
濃オレンジ色(2000K)フィルター付き
特注LED投光器
メタルハライドランプ400W形器具相当LED投光器
(標準品)(LEDS-20401WN-LDJ)
商品紹介:メタルハライドランプ400W形器具相当 LED投光器の特長はこちら
東寺五重塔が金色に輝く京都の夜 綿密に設計されたライトアップ((株)東芝のサイトへリンク)
LED投光器でライトアップされる東寺境内の桜と五重塔
境内の桜が、より艶やかなの姿で古都の夜空に浮かび上がりました。
樹齢120年を超える八重紅しだれ桜、弘法大師の「不二の教え」から「不二桜」と呼ばれるこの名木をはじめとする境内の桜の照明に、国宝・五重塔のライトアップに続く照明のLED化プロジェクトとして、東芝のLEDが採用されました。
※夜の特別公開の会期・拝観時間は、教王護国寺(東寺)のウェブサイトをご確認ください。
LED投光器でライトアップされる東寺境内の紅葉と五重塔
境内の樹木が綺麗に色づき、幻想的な姿で古都の夜空に浮かび上がります。
毎年、紅葉の時期には、国宝の五重塔や金堂周辺の樹木が色鮮やかに彩り、ライトアップが行われています。
この、東寺の紅葉ライトアップには、東芝のLEDが採用されています。
立体曼荼羅(講堂)
京都の秋に照らし出された、空海の美。
東芝のLEDが、東寺の「立体曼荼羅」と「薬師三尊・十二神将」をライトアップ。
東芝は照明事業125 周年記念プロジェクトの一環として、コンパクトさと色の再現性に優れ、きめ細やかな微調光性を合わせもつ専用のハロゲン電球形LED 電球で、世界遺産真言宗総本山東寺(教王護国寺)の「立体曼荼羅」と「薬師三尊・十二神将」のライトアップを手掛けました。
立体曼荼羅と薬三尊十二神将のライトアップについて(PDF:1.64MB)
東寺は8世紀末、平安遷都とともに建立された寺院で、1994年にはユネスコの世界文化遺産に登録されています。五重塔は約千二百年の歴史の中で4度焼失しましたが、そのたびに再建され、現在の五重塔は寛永十六年(1644年)に徳川家光の寄進によって再建された5代目の五重塔で、国宝にも指定されています。
五重塔の総高は55mあり、現存する木造建築物としては日本一の高さの古塔となっています。
教王護国寺(東寺)(東寺のウェブサイトへリンク)