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商品企画・開発クローズアップ

LEDに息づく「あかりの技術」。
東芝の「あかり」を作る現場には、
白熱電球から始まりLED照明につながる
ものづくりのこだわりがあります。

省エネ、かつ明るい理由

LED電球に伝承される、電気回路設計

点灯させた白熱電球に、手をかざせば暖かさを感じます。これは電気エネルギーの大部分が光でなく熱に変換されているからです。いま照明器具に求められているのは、副次的に発生する熱が電気エネルギーを浪費してしまうことを防ぎながら、目的である光を効率よく生み出していくこと。最近注目されているLED照明は、省エネ製品の代名詞となっています。

器具温度シミュレーション

東芝グループが新しい光源の調査対象としてLEDを扱い始めたのは2000年頃から。実は、黎明期のLED照明は白熱電球と同程度の効率しかなかったそうです。技術本部の清水は「LED照明を開発している我々も、蛍光ランプの効率を追い抜くタイミングは一体いつ来るのだろう? という感じでした」と当時を振り返ります。

LED照明の性能を示す数値、それがルーメン/ワットです。1ワットの電力でどれ位の明るさが出るかが判ります。東芝の電球形LED照明は2007年に発売開始した時点で50ルーメン/ワットでしたが、現在では93ルーメン/ワットにまでアップしています。その理由は、大きく2つあるそうです。まず、心臓部である光源部分の高効率化。そして電源回路の向上です。特に電源回路に関しては、東芝の取り組んできた技術の脈を30年以上も辿れます。「1978年から取り組んできた電子安定器の技術。これが世界初の電球形蛍光ランプ(ネオボール)の回路にバトンタッチされ、さらにLEDへと引き継がれています」 現在のLED照明が出している素晴らしい性能は、前世紀から磨き抜かれてきた電源回路なくして語ることはできないようです。

あかり色へのこだわり

白熱電球に劣らない光を

東芝が初めて世の中に提供したLED照明は2003年に納入した特急列車の車両。荷棚、ドア上、テーブル席の補助光源、展望席や運転席などの照明です。当初は特殊な用途に先行して取り組んでいましたが、アプリケーションの幅はどんどん広がって行きます。常備灯のような灯火(ともしび)から始まったLED照明事業はダウンライトへと展開し、さらに室内の全般照明や屋外にも広がり始めています。

「一般家庭用の電球タイプのLED照明は、競争が激しい世界ですから開発のスケジュールもタイトです。コストはクリアして性能もここまで来たからこれで製品化しよう!って我々技術陣が試作品を持って商品企画の所に見せにいくのですが『この光り方じゃダメだ』って、必ずダメ出しがあるんです(笑)」

長年あかりに携わってきた東芝として、色のキレイさや色合いの作りかた、そして光源自体の見え方まで、あかりの「あるべき姿」へのこだわりがある。この良き伝統は、LED照明にも息づいています。

電球との置き換え、そしてLEDらしさの追求

LED器具の画像

現在の家電量販店で販売されている電球類の売り上げは、金額ベースでおよそ半分くらいがLEDタイプというデータもあるそうです。「私たちも口金付きに注力していますが、LEDらしいユニットを作ってLEDならではの照明も展開していきたいです」 ねじ込み式のソケットではなく、迅速かつ確実に着脱ができるバヨネット式のGX53規格をもつLEDランプ。設置場所や用途によって光色やビームの角度など様々な観点から最適なあかりを選ぶことのできるLEDダウンライトなどはその一例です。いずれの製品も、より安全で施工性に優れるなど大きなメリットを感じさせてくれます。

従来のエジソンが発明した口金のスタイルは便利なことは確かです。それは肯定しながら、LEDでなければできないような形状のランプをこれから普及させたいという思い。それが私たちの近い将来を照らし出す「新しいあかり」を生み出そうとしています。

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