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新たなる「LEDベースライト」のスタンダードをめざす
「AQシリーズ」に込めた想いとは。
「より効率的で使いやすいLEDベースライトを手ごろな価格で」という企画ターゲットのもと、どんなシーンにも対応する新たなるスタンダードをめざしたAQシリーズ。その開発にあたって開発陣がこだわったモノ、そして商品に込めた想いを聞いてみた。
―― AQシリーズの基本コンセプトについてお聞かせください。
商品企画担当:LED器具の需要はますます増えると予想されますが、イニシャルコストが高いことが課題でした。そこで「低価格」「高効率」「デザイン性」の3つに企画ターゲットを置き商品開発を進めたのが、このAQシリーズです。蛍光灯器具と同様、どんなシーンにでも対応できるような汎用性のある商品を意識しています。
またネーミングに関してはAdvanced(進化した)× Quality(良質)の商品をめざすという想いから『AQシリーズ』という名前が生まれました。
定番商品として長く使用する名前である事から流行性の強い言葉や商品性にそぐわない極端なネーミングは避け、新商品としての新規性、インパクト、覚えやすさなどを重視しています。
―― 技術的にこだわった点をお聞かせください。
照明技術担当:製品化にあたり、特にこだわった点は、"光の見え方"(LEDのツブツブ感や光のムラ)です。シミュレーションやその結果から得られた条件での試作を繰り返しながら、モジュールカバーの材料選定、LEDとモジュールカバーの距離の最適設計を行いました。
光の見え方にこだわった "シェルシェイプ" デザイン
天井面まで光がまわり、明るさ感のある空間を作り出す
また、企画やデザイン、調達、製造担当等の複数の関係先とタイムリーに情報を共有しながら開発をすすめていくことに難しさを感じました。この "光の見え方" を実現させるためのモジュールカバー材料だけでも、デザイン性や製造性、コスト等の要素を考慮する必要がありました。関係課と何度も打ち合わせを行い、課題を洗い出し、それらを解決できる仕様を盛り込みながら、AQシリーズを作り上げていくことができました。
AQシリーズでは電源部を光源側でなく器具側に内蔵しています。光源側であるLEDバーは光束だけでも6種類あるため(40タイプのみ)、異なる電流を器具側の電源部だけで処理する必要がありました。そのため複数の電流に対応する電源部を、AQシリーズ用として新たに開発しています。
―― デザイン部分でのこだわりはいかがでしょうか。
デザイン担当:器具単体だけでなく、その光がもたらす照明空間を意識してデザインするように心がけました。
今回、特に意識したのはLEDバーの形状です。緊張感のある曲面部と左右の平面部からなる『シェルシェイプデザイン』は天井面にも光がまわる形状で明るさ感のある空間作りを演出します。LEDバーには光を拡散するポリカーボネートの乳白材を使用しており、適正な輝度と共に光ムラの無い均一な発光となるように工夫しました。
その他には従来の蛍光灯ランプの両端に見られるソケットがAQシリーズには存在しないため、LED光源を灯具の両端近くまで配置する事ができ、点灯時の暗部が無くなるようにしています。これにより、特に工場や店舗などで多く見られる多灯連結時には暗部を感じない連続した美しい光のラインを実現します。
また、開発当初はLEDバーが点灯時に均一に発光せず暗部を取り除くのに苦労しました。デザインモックアップや試作品による検討を重ねる事で内部設計と外部デザインの両面からLEDバーの最良の形状を導き出しました。
―― このAQシリーズはどのような施設や設置場所におすすめでしょうか?
美しい光のラインを実現した直付形幅70mmタイプ
LEDバーは明るさや光色など、さまざまなバリエーションから選択可能
商品企画担当:すでに発売している直付形幅120、230mmは蛍光灯器具逆富士形と同様に、多様な場所でお使いいただけます。
また直付形幅70mmは連結時に光の途切れのない設計となっているため、店舗や間接照明での使用がおすすめです。
さらに10月に発売した反射笠器具は、蛍光灯反射笠器具の置き換えとして工場・倉庫への設置をおすすめしています。
美しい光のラインを実現した直付形幅70mmタイプ
LEDバーは明るさや光色など、さまざまなバリエーションから選択可能
―― AQシリーズの今後の商品展開についてお聞かせください。
商品企画担当:10月に110タイプ(Hf86W、FLR110W相当)をラインアップし、11月中旬には20タイプ(Hf16W、FL20W相当)を、12月には店舗照明へおすすめのウォールウォッシャーを発売する予定です。
また、主力商品のラインアップを「Order Selection(旧E-CORE SELECT)」で拡充し、幅広いお客様の要求にお応えしていきます。
「Order Selection」は色温度と演色性を選んで発注いただけるシステムで、AQシリーズでは標準品とあわせてLEDバーだけで143種類、器具と組み合わせると約2,000機種ものバリエーションがお選びいただけます。
「Order Selection」は標準品のLEDバー発売後に順次対応していきます。10月発行のLEDカタログでは全ラインアップが掲載され、形名や価格を確認できますので、ぜひこちらもご覧ください。
(2013年11月1日公開)
※ 本ページに掲載されている情報(商品仕様やサービスの内容、組織名称など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。