このたび、東芝SCR電球調光ユニットが、国立科学博物館が推進する「未来技術遺産」に登録されました。
本製品は、我が国最初の劇場舞台やテレビ局スタジオの白熱灯照明を調光制御するためのサイリスタ調光器です。
サイリスタ(Thyristor)は電流を制御することができる半導体素子で、それまでは摺動接点を機械的に動かすオートトランス方式(1925年〜)が主流でしたが、パワー半導体のサイリスタを用いることで純電気的調光方式を実現し、オートトランス方式と比べて小型・軽量・電力効率・保守性に優れ、演出照明の発展に寄与しました。
1961年に発売された本モデルは、舞台照明用サイリスタ調光器の発展における起点となったことから、歴史的・技術的価値が認められ、未来技術遺産として認定されました。
参考文献:技術の系統化調査報告 独立行政法人 国立科学博物館 70頁
登録番号:第 00386 号 東芝SCR電球調光ユニット※
(3 kW: UL-10308-5 / 6 kW: UL-10608-5A )
※ SCR:Silicon Controlled Rectifier
3kW: UL-10308-5
6kW: UL-10608-5A
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