赤外線ハロゲンヒーター

特長

1) 信頼できる長寿命の赤外線光源
ハロゲンサイクルにより、フィラメントから蒸発したタングステンが石英管内壁へ付着するのを防ぎ、寿命末期まで、ほぼ一定のエネルギーを維持、長寿命／高信頼性を実現しています。

2) 早い立ち上り、容易な出力制御
電源投入後、約1秒で立ち上がるので、他の熱源と比較し、待機時間を大幅に削減できます。また、変圧器によって、容易に赤外線放射の出力制御が可能です。

3) 高い熱効率
細い管径により熱伝導が早いため、赤外線が効率良く対象物まで到達します。

4) 熱源の整列形成が簡単
複数のハロゲンヒーターを並べることにより、簡単に大容量の赤外線放射を得ることができます。
また、光エネルギーであるため、簡単な反射方法で効率良く赤外線を使うことが出来ます。

5) クリーンでコンパクトな熱源
非接触加熱が可能なため、対象物や環境を汚染させる危険がありません。また、大容量のエネルギーにも関わらずコンパクトであるため、狭いスペースにも設置が可能です。

用途

1）樹脂成形加熱工程
2）塗装硬化乾燥工程
3）屋内／屋外暖房
4）半導体ウェハー熱処理工程
5）製紙水分制御・コーティング乾燥工程
6）食品保温
7）その他 熱を要する各種産業工程

構造図

1) 石英管

JHCタイプは、コーティングした反射膜により、一方向に効率よく集中した熱を得ることができます。
JHLタイプ（ルビー石英管）は、より赤味がかった光が得られ、可視光を効率的に抑制し防眩効果が高いのが特徴です。

2) 口金

ホルダーに合わせ、セラミック／金属の各種に対応しています。

（※これら以外のカスタム仕様にも対応しております。）

3) 点灯方向

通常は水平点灯タイプが主ですが、垂直点灯（全方位点灯）タイプも対応可能です。

安全上のご注意

警告

1) 点灯中、及び消灯後すぐにハロゲンヒーターをさわらないで下さい。
点灯中のハロゲンヒーターの表面温度は600°Cを超えています。点灯中、及び消灯後すぐにさわると、火傷の原因になります。

注意

1) 素手でハロゲンヒーターをさわらないで下さい。
汗に含まれる塩分により石英管が劣化し機械的強度を弱くします。

2) 器具設計の注意
点灯電圧、熱環境、反射方法などに注意して設計して下さい。ヒーター表面温度は900℃を越えないようにして下さい。ガラスが膨張したり湾曲したりする場合があります。
また、ヒーターの封止部温度が300°Cを越えると、封止部に不具合が生じる場合があるため、器具設計時には封止部温度が300°Cを越えないようにして下さい。