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LEDの基礎知識

LEDとは

LEDとは「発光ダイオード」と呼ばれる半導体のことで、"Light Emitting Diode"の頭文字をとったものです。LEDはこれまでの白熱ランプや蛍光ランプ・HIDランプと異なり、半導体結晶のなかで電気エネルギーが直接光に変化するしくみを応用した光源です。

LEDを選ぶために(1)

光束:lm

LEDを選択する時、明るさをはかる数値です。
白熱電球60W形:810lm
LEDを選択するときは全光束(lm)を確認します。

名称 単位 解説
光束 lm(ルーメン) 光源から出る光の量を表します。

※ 消費電力と全光束(lm)が比例していない場合もあります。

照度:lx

照度とは面の明るさを表します。LEDは器具やランプ、ユニットにより配光が異なります。広角タイプの場合、面の照度は低下しますが、光は広範囲に広がります。中角タイプの場合、照度は高くなりますが、配光はせまくなります。

名称 単位 解説
照度 lx(ルクス) 光源から出た光がある面にどの程度降り注いでいるかを表します。照明設計に使用され、日本産業規格(JIS)の照度基準が定められています。
明るさの種類についての説明図

「明るい」には、いろいろな意味があります。光の量や面の明るさ、人の感じ方など考慮が必要です。

参考:照度基準について(明るさ)

「お部屋の用途によって必要な照度が違います。」

住まいには様々な目的の空間があります。目的に合った明るさをとることは照明計画を立てるうえで非常に重要なポイントになります。それぞれの部屋に適した明るさの基準はJIS Z 9110-2010で下図のように推奨されています。

それぞれの部屋に適した明るさの基準(表)

参考:年代に合わせたあかりの計画

シニアのための照明

若い人の約1.5〜2倍の明るさが必要となります。
シニアは若い人に比べて、明るさを感じにくくなっています。照明は以下のようなことに考慮したプランニングが必要となります。

01 : 通常の約1.5〜2倍の明るさの器具を。

02 : 調光のできる器具を。
光の量を調整する機能も衰えてきます。調光を使って個人に合った明るさに調節できるようにします。

03 : まぶしさ(グレア)の少なさ。
強い光が直接見えない器具を選びましょう。まぶしさを感じやすくなっています。

04 : 目が明るさ、暗さに順応する機能も低下してくるのでリビングや廊下など連続した空間で、極端な明るさの違いを作らないように。

05 : 操作のしやすさ。

06 : メンテナンスのしやすさ。

参考:部屋の内装色と明るさ

内装材の色や材質によって光の反射率が異なるため、同じ器具を使用しても明るさが変わってきます。

反射率が高いほど明るさと明るさ感が増します。特に和室は反射率の低い素材が多いのでワンランク明るい器具を選んだり、部分照明で明るさを補うとよいでしょう。

内装材の反射率(表)

寿命:h

名称 単位 解説
寿命 h(時間) 規定の試験条件で試験した時に、ランプが点灯しなくなるまでの合計点灯時間。または、ランプの光束が最低値になるまで(光束の減退がJIS規格に定められている品種の場合)の合計点灯時間のうちの、いずれか短い時間を表します。

一般的には、LEDは経年劣化により徐々に暗くなっていきます。LEDを照明として使用する場合は、初期の明るさに対して約70%の明るさになるまでの時間を寿命としています。〈一般社団法人 日本照明工業会による規定〉
寿命に達しても点灯しなくなるのではなく、明るさが基準以下に低下した状態になります。

※ LEDの寿命は40,000時間ですが、照明器具には寿命があります。設置して10年経つと外観に異常がなくても内部の劣化は進んでいます。10年を目途に点検を行い、必要があれば交換してください。

参考:LEDは長寿命

40,000時間の長寿命※1。ランプ交換しにくい場所におすすめです。

※1 光束維持率70%

LEDD85032(W):40,000時間、ID-7367S(W):2,000時間、20倍長持ち

色温度

名称 単位 解説
色温度 K(ケルビン) ランプなどの人工光源の光の色合いを数値で表したもので、単位はK(ケルビン)で表します。青みのある光は数値が高く、赤みのある光は数値が低く表されます。

自然光は時間の推移と共に日中は白っぽい光、夕方は赤っぽい光と色が変化します。日中のあかりはあくまでも自然光の補助。なじみやすい白っぽい光が適しています。夜は夕方のあかりを再現。くつろぐためのあたたかみのある光色にします。
LED器具の中には1台で光色をかえることができるLEDシーリングなどがあります。

色温度の説明図

演色性:Ra

名称 単位 解説
平均演色評価数 Ra
(アールエー)
色の見え方を示す指標です。光源で照明した色彩の再現性(見え方)を数値で表したもの。100が最も良い値となります。

色の再現性が良いと自然な色合いに見えます。LEDは演色性(Ra)にも幅があるのでダイニングなど色味が重要となるスペースではチェックポイントとなります。ランプによってRaも異なります。

消費電力:W

名称 単位 解説
定格消費電力
定格ランプ電力
W(ワット) ランプの標準的な消費電力を表します。
(カタログ公表値/ランプ表示)
ランプ効率 lm/W
(ルーメン毎ワット)
ランプの全光束を、その消費電力(ランプ電力)で割った数値です。1ワットの電力で、どれだけの光束(ルーメン)を発生させることができるのかを示しています。
LEDユニットフラット形400クラス6wの場合:LEDD85032(W):6.9W、ID-7367S:54W、消費電力 約1/8に削減!

※ 当社ミニクリプトンランプ60W形との比較

LEDの大きな特長は消費電力の低さです。なかなか低くならない家庭での消費電力量。その中でも改善しにくかったのが照明です。LEDは同じ明るさで約9割削減。省エネに貢献できるあかりです。

LEDを選ぶために(2)

ON/OFFの繰り返しに強く、すぐに明るい

LED照明は、頻繁にスイッチをON/OFFしても寿命にほとんど影響がありません。また、スイッチONですぐに明るくなります。短い時間でON/OFFを繰り返す頻度が高く、すぐに明るさの欲しい場所、例えばトイレ・洗面所・廊下のダウンライト、玄関灯などにおすすめです。

内玄関灯、廊下のダウンライト(写真)

虫が集まりにくい

LED照明の光は、蛍光ランプと比べるとあまり虫が集まりません。屋外のガーデンライトやブラケット、カバー内に虫が入ると取りにくいリビングやダイニングのシーリングライト、ダウンライトなどにおすすめです。

屋外のガーデンライトやブラケット(写真)

光で物を傷めにくい

LED照明の光は、熱や紫外線をほとんど含みません。絵画や写真を照らしても色あせしにくくなります。例えばスポットライト、飾り棚のダウンライトなどにおすすめです。

飾り棚のダウンライト、キッチン(写真)

光からの熱が発生しにくい

LEDの光には可視光以外の放射がほとんどないため、光からの熱が発生しにくいです。熱の影響が懸念されるところへの設置に適しています。ただし、LEDや電源装置など照明器具自体は発熱しています。

LEDを選ぶ

LEDは大きく分けて3タイプあります。

LED一体形

LED一体形の写真

● LED素子を器具本体に配置した一体形

● ランプの交換不可

一体形LEDシーリングライトの写真

LEDユニットフラット形

LEDユニットフラット形の写真

● GX53-1a口金に合うユニット光色、配光の選択が可能。

● ユニットの交換可能

LEDユニットフラット形の写真

LED−電球形

LED−電球形の写真

● 従来の白熱器具と同じE口金に合うLED電球

● ランプの交換可能

口金の写真(E26、E17)

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