LED照明器具の光源寿命はLEDモジュールの寿命を指します。JIS C 8105-3:2011照明器具-第3部:性能要求事項通則の中で「LEDモジュールが点灯しなくなるまでの総点灯時間、又は、全光束が、点灯初期に測定した値の70%に下がるまでの総点灯時間のいずれか短い時間」と定義されています。これにならい、一般的には原則初期全光束の70%に達した時を光源寿命として表記しています。この数値につきましては、あくまでもLEDの設計寿命であり、その寿命を保証するものではありません。照明器具としての寿命は、従来光源を使った商品と同様の考え方となります。なお、初期照度補正機能付器具などの一部機種については、LED温度特性などを考慮し、光源寿命を設定しています。光源寿命時の照明器具の現象と原因は下表のようになります。
光源寿命時の照明器具の現象と原因
現象 | 原因 | 概要 |
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全不点 | LED素子の故障 | LED素子が寿命により破損します。 |
部分不点 | LED素子の故障 | 並列接続しているLED素子で、一部のLED素子が劣化破損し、部分的に不点になります。 |
LED素子が劣化 | LED素子の寿命は個々にバラつきあるため、照度低下するまでの時間が異なります。個別のLED素子が劣化して照度が低下すると、隣接するLED素子は正常なために、部分的に不点に見えます。 ※劣化の概要は照度低下のLED素子の劣化を参照。 |
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照度低下 | LED素子の劣化 | LED素子が寿命により、発光量が低下します。 |
LED素子に使用されている蛍光体樹脂が劣化し、透光量が低下します。 | ||
色温度の変化 | LED素子の劣化 | LED素子に使用されている蛍光体樹脂が劣化して褪色します。 |