東日本大震災の教訓を受け、文部科学省では学校施設の耐震点検・改善を推進しています。
対象となる学校施設の屋内運動場においては照明器具の耐震点検、落下防止対策が求められています。
ここでは、照明器具に係る内容を抜粋し、ご紹介しております。財政支援制度を活用し、早めの実施をご検討ください。
文部科学省では2013年8月に「学校施設における天井等落下防止対策のための手引」を策定し、これに基づき、学校の屋内運動場 (体育館)の対象天井の点検を学校設置者に要請。
■ 実施期間
平成27年度までに速やかな点検・改善を要請。
屋内運動場(体育館、武道場、講堂、屋内プールも含む)特に以下(1)、(2)のいずれかに該当する施設。
(1) 高さ6mが超える天井
(2) 水平投影面積が200m2を超える天井
⇒ 落下防止対策が施されていない天井は既存天井の撤去を中心とした対策の検討を要請。
⇒ 上記対象施設に設置されている照明器具も点検対象となります。
【確認内容】
天井に設置された照明器具の取付部分や落下防止対策の有無を目視により確認する。また、必要に応じ取付詳細図等を確認する。
【落下防止対策】
(1) 吊り下げ形照明 : 斜め振れ止めを用いて小屋組鉄骨やRC 躯体に緊結
(2) 直付け形照明 : 斜め振れ止めを用いて小屋組鉄骨やRC躯体に緊結
(3) 天井埋込み照明 : ワイヤやロープ、チェーン等を用いて野縁受け等に緊結
(4) 電動昇降式 : 上記に加えて落下防止機構を備えた製品を使用
※ 照明設備の状況によって、ワイヤ、チェーン等による対策も考えられる
屋内運動場等の天井等落下防止対策事例集 より(2/2参考資料等 P77以降 財政支援制度 記載)(文部科学省のホームページへリンク)