非常灯や誘導灯の動作状況や異常時の原因などをお知らせするものです。
緑色のモニターランプが点灯している器具は正常です。
赤色のモニターランプが点灯・点滅または緑色モニターランプが点滅している場合には異常です。修理または交換してください。
モニター記事 (PDF:54kB)
一般社団法人 日本照明工業会ガイド108-1991「誘導灯・非常用照明器具の耐用年限」に適正交換時期が定められています。
電池内蔵器具は8〜12年、内蔵蓄電池は4〜6年が適正交換時期です。
モニターランプが赤色1灯だけの器具のほとんどが設置後15年以上経過していますのでお取り替えをお勧めしています。(これらの機種は弊社製の場合には1984年に生産完了しています。)
簡易表 劣化診断チェックシート(誘導灯・非常用照明器具) (PDF:204kB)
正常な動作です。
停電後の点灯時間は法令で次の通り規定されております。
・誘導灯は、20分間以上あるいは60分間以上(設置している機種により異なります。)
・非常灯は、30分間以上予備電源(誘導灯は非常電源)にて点灯します。(通常は蓄電池)
また、定格時間以降は蓄電池の容量がなくなるとともに暗くなり、最終的には消灯します。
法令で規定されている点灯時間を満足するには
・誘導灯は、24時間以上
・非常灯は、48時間以上 の充電時間が必要です。(設計上の満充電になります。)
この充電時間以下では、定格時間点灯(Q1参照)を満足することができず、また停電時の点灯時間は、充電時間に比例すると考えられます。
非常灯・誘導灯に内蔵している蓄電池は、もともと充放電を何度も繰り返す用途を想定したものではないため、充放電サイクルの繰り返しの影響により寿命は短くなります。
充放電の回数と寿命の関係は、使用環境で変化しますので明確な数値はございませんが、特に満充電未満での充放電は寿命が著しく短くなることがあります。
なお、使用環境にもよりますが、通常の使用方法(半年毎の点検で充放電)での寿命(注)は4〜6年になります。
注)非常灯・誘導灯における内蔵蓄電池の寿命は、法令で規定されている点検によって判断します。
・誘導灯は、定格の時間、非常点灯するかを確認する。(消防予172号)
・非常灯は、点灯時間を確認し、定格時間かどうかを判定する。(国土交通省告示第285号)
正常な動作です。
キセノン点滅や誘導音は、誘導灯信号装置から信号線に電圧を印加することで動作停止しています。
通常は、自動火災報知設備からの火災信号を受け、誘導灯信号装置からの信号電圧印加を停止することで動作が開始します。
誘導灯信号装置の種類(停電保証機能の有無)で動作パターンが異なります。次の通りとなります。
停電保証機能を内蔵した誘導灯信号装置の場合
蓄電池を内蔵しており、停電時はこの蓄電池からの信号電圧印加を印可することで動作停止を継続していますが、蓄電池の容量(注)がなくなると同時に、信号電圧の 印加ができなくなるため、キセノン点滅や誘導音が動作開始します。
上記の停電補償機能がない誘導灯信号装置の場合
停電と同時に動作が開始します。
注)停電補償時間は規格で20分間以上となっていますが、誘導灯の接続台数、蓄電池の劣化程度、充電時間などにより変化します。
キセノン点滅や誘導音声は、器具内蔵の蓄電池で動作します。
・キセノン点滅は機種により、20分間以上あるいは60分間以上動作し、蓄電池の容量がなくなり次第、停止します。
・誘導音は60分間以上動作し、蓄電池の容量がなくなり次第、停止します。
誘導灯内蔵蓄電池への充電が開始していない場合があります。
復電後は、防火管理者など関係者が、自動火災報知設備の正常状態を確認後に、必ず誘導灯信号装置の復帰スイッチを押してください。復帰スイッチを押さないと、誘導灯内蔵蓄電池への充電が開始しない場合があります。
誘導灯の消灯は、誘導灯信号装置によって制御されています。
通常時に消灯使用している誘導灯が点灯する場合は、防火管理者など関係者が、自動火災報知設備の正常状態を確認後に、誘導灯信号装置の復帰スイッチを押してください。