2007年、東芝ライテック株式会社はLED照明の開発にあたって、Ecology(CO2削減)、Energy saving(省エネ)、Efficinency(効率)、Economy(経済性)の4つの観点に注目しました。そしてその4つのEの中心に、私たちの開発するLED照明商品群の総称を "E-CORE[イー・コア]※" と名付け、実用的なLED照明として商品化を進めてきました。
※ 現在(2015年4月以降)のLED照明商品群に "E-CORE[イー・コア]" は使用していません。
4つのE、そしてその先にあるお客様の感動(Emotion)をめざし、「環境に配慮したあかり」「ここちよいあかり」「デザイン性にすぐれたあかり」など、生活のさまざまな場面でお使いいただけるよう、この先も東芝のLED照明商品の拡充をはかってまいります。
調光可能なタイプもご用意しております。
専用調光器「FLコントルクスPD」と組み合わせることにより、消灯状態(0%)から全点灯(100%)まで、スムーズな連続調光を実現 します。
※一部機種は約5〜100%となります。
LED素子自体はガラス製ランプに比べ割れにくい性質を持っていますが、器具は通常の照明器具と同じ基準の強度設計です。
LEDダウンライトは、人感センサー等と組合わせて使うことを想定して企画・開発しています。
設計上の耐点滅回数は10万回で、実際に評価試験を行って問題ないことを確認しています。
点滅10万回までは、残存率100%とお考えください。なお、LEDは応答性能が高く、点滅特性や始動性、光束立ち上がり特性にも優れています。人感センサーとの組合わせにおいても、短寿命は原理的に非常に発生しにくくなっています。(※)
電源ON-OFFの切替が激しい場所(トイレ等)でのご使用にも適しています。
※当社製の人感センサーとの組合わせにおいては問題ありませんが、他社製品との互換性についてはご注意ください。
LEDダウンライトの使用温度は通常5℃〜35℃です。(一部商品を除く)
使用可能範囲外の低温環境で使用した場合、結露やヒートサイク ルなどにより、不点、絶縁不良、発煙、発火などの原因となる恐れがありますので、ご注意ください。
高温環境で使用した場合も、不点、絶縁不良、発煙、発火などの原因、ランプの短寿命となる恐れがありますので適合使用温度内にてご使用くださいますようお願いいたします。
※詳細は個々の商品取扱説明書でご確認いただけますようお願いいたします。
点灯回路に効率の高いスイッチング電源方式を採用しています。公的基準、社内基準を十分に満足していますが、ある程度のノイズは発生します。通常の環境では問題ありませんが、医療機器など特にノイズに敏感な機器が設置された環境では個別に確認の必要があります
人には自然に明るく感じられる光でも、400nm以下の波長が出ていなければ、虫には暗く、反応しにくいので、虫が集まりにくくなります。
なお低誘虫ではありますが、虫が全く集まらないということではありません。既存光源との比較において低誘虫という特徴です。
またLED一体形器具などは、器具構造上一旦虫が器具内に入りますと排出しづらいため、虫の多い場所でのご使用はおすすめできません。
効率重視タイプと演色性重視タイプでは、同じ光源色でも若干の色温度や色偏差が異なるものがあります。ご利用される場合はご注意願います。
既設のダウンライト用の埋込穴を活用したリニューアルプレートとLEDダウンライトを組み合わせることにより 簡単にリニューアルすることができます。
集合住宅、ホテル・宿泊施設、病院・福祉施設、商業施設、道路、景観など用途は広がってきています。詳しくは“LED照明納入施設例”をご覧ください。
地球温暖化問題を考えますと、CO2排出量と直結するエネルギーの使用量削減は非常に大きなテーマです。住宅で使われているエネルギー使用量のうち、照明器具は上位に位置しております。そこで長寿命・省エネなどの特長を持っているLED照明器具を使用することで、環境への負担を大幅に低減することになるからです。
まず、大幅な省エネ効果により、電気代が削減できます。当然排出されるCO2も減り、課題とされている各家庭でのCO2削減が期待できます。また長寿命という特長から、ランプ交換の手間が省け、特に高齢者や女性にとって、高所作業の危険が回避されます。また、LEDを使用した器具はコンパクトな為、照明器具のイメージを変えるインテリアとしての新しい演出も期待できます。
光合成に対し紫外線、赤外線はほとんど関与しません。したがってLEDでも植物は光合成を行います。ただし、直射日光ほどの光量はありませんので植物育成のような使い方にはおすすめできません。
光源部と器具が一体構造の商品とランプ又はLEDユニットの交換が可能なLED電球用の商品、LEDユニットフラット形用の商品などがございます。LED電球用、LEDユニットフラット形用の商品は適所適光でお好みのランプを選択することが可能です。ランプと器具が一体構造の商品はランプ交換ができませんが、LEDランプの寿命40,000時間は、一日平均10時間点灯した場合で も約10年となりこれは照明器具の寿命とほぼ同じです。
ありません。
ダウンライトの反射板の種類(仕上げ)によって、空間の用途や雰囲気に応じた演出が可能です。
反射板のタイプ別おすすめ使用場所はこちら (カタログ閲覧へリンク)
当社製品においては、LEDに対して脈動の少ない直流電流を供給することで、光の脈動を小さく抑えているので、ちらつきを感じることはありません。
LEDはその発光原理から一方向に流れる電流が必要なため、交流電源を整流した電流をLEDに供給します。図1に電源波形と明るさ変化の関係を示します。図の下段に示した帯状の表記は明るさの時間的な変化を模式的に表したもので、印刷の薄いところが明るく点灯、濃いところは暗い状態を表しています。図1には最も単純な回路を使って交流を整流する場合の電源波形の例を示しています。
人がちらつき(フリッカー)を感じる条件には、大きく分けて二つの要素があります。
ひとつの要素は光の脈動周波数です。ここで言う「脈動」とは、明るさの時間的な変動のことを言います。ちらつきと周波数の関係は、多くの研究によって明らかになっており、繰り返し周波数が60〜70Hzを超えるとちらつきを感じなくなることが知られています。図1の波形の場合、商用電源の交流50Hzを整流すると整流後の脈動周波数は100Hzとなるため、通常はちらつきを感じることはありません。
もうひとつの要素は光の脈動の大きさです。光の脈動が極端に大きく、周期的に点滅するような状態では、特に動く物体を観察する際に、動きに伴う複数の残像が生じたり、物の回転を見誤らせるような残像が発生することがあります。このような現象はストロボスコープ現象と呼ばれており、これをちらつきと感じる場合があります。
LEDを光源に使った照明器具では、光源の応答速度が極めて速いため、電源回路の設計が不適切であると、電源周波数に基づく光の脈動が大きくなることがあります。このような器具を用いた照明下では、視野の中に動くものがない場合はちらつきを感じなくても、動くものがある場合は残像が見えるなどのストロボスコープ効果により、ちらつきを感じることがあります。
当社製品においては、LEDに対して脈動の少ない直流電流を供給することで、光の脈動を十分に小さく抑えているので(図2)、ちらつきを感じることはありません。
従来の蛍光灯器具と同様に高調波対策を行っております。
電源ユニット搭載の照明器具は「JISC 61000-3-2:電磁両立性−第3-2部限度値−高調波電流発生限度値(1相当たりの入力電流が20A以下の機器)」に適合しています。
告示により非常用照明器具の光源は、蛍光灯と白熱灯に限定されており、LED光源の使用は認められておりません。
そのため、当社では、国土交通大臣認定を取得し、さらに既存光源同様に一般社団法人 日本照明工業会の自主評定制度による評定を受け自主評定マークを表示することにより、LED非常用照明器具を発売しています。
国土交通大臣認定取得とは、建築基準法施行令第126条の5第二号※に定められたもので、製品毎に指定性能評価機関による性能評価認定を受け、国土交通大臣により認定されていることを表しています。
※ 施行令 第126条の4および5(非常用の照明装置の設置、構造)
当社の人感スイッチとの組み合わせ接続台数については下記リンク先の一覧表でご確認ください。
また、人感スイッチ付き器具については適合ランプ表示をご確認ください。
他社の人感スイッチについては内部の仕様が不明なため、すべての組み合わせにおいて問題ないとは言い切れません。
調光機能のある人感スイッチは、調光器対応タイプであってもお使いいただけません。
LED器具接続台数表 (カタログ閲覧へリンク)
調光器対応のLED照明器具には位相制御方式とPWM制御方式の2種類があります。適合する調光器と組み合わせてご使用ください。誤った調光器の使用は、調光の動作不良やちらつき、器具の短寿命の原因となります。
1. 位相制御方式(2線式調光方式)
位相制御調光器は、主に白熱電球器具を調光するために使用されています。この方式は電圧実効値を増減させ、供給エネルギーをコントロールすることで調光します。
2. PWM制御方式(4線式調光方式)
4線式調光方式とは、電源線2本と調光信号線2本が器具に配線されます。調光器の出力は操作によって信号を可変させることができ、これを受ける器具内の電源回路は、信号に応じた出力制御をおこないます。
当社の4線式調光器が採用している方式はPWM(Pulse Width Modulation)信号を出力しています。この信号は100Hzの周期パルス波形で、この波形のDuty(デューティー)比を可変することで調光状態を設定します。器具に内蔵された電源回路は、この信号を内部で処理し、信号量に対応する出力電流値を出力します。"調光用LED器具" では振幅制御(平坦な直流電流の波高値制御)を採用しているため、不快なフリッカがなく、高い回路効率を維持したままで調光を実現することができました。
基本的に口金サイズが同じであれば置き換えは可能です。
但し、リモコンのついた電球器具や回路にはご使用いただけません。(適合表示器具を除く)
また使用器具の種類によって寸法的、熱的、その他の状況により使用できない照明器具がありますので事前にご確認の上ご使用ください。
EDの発する光には赤外放射がほとんど含まれていませんが、LED自身、照明器具、または電源ユニットは発熱しています。
これを効率よく放熱することはLEDの寿命に大きく影響します。そのために取り付けの際に、密閉した空間や断熱処理された箇所、熱源のそばや器具同士を近接して設置する場合など制約が生じることがありますので、事前に商品仕様書(図面)などでご確認ください。
また、器具やランプを紙や布などでおおったり燃えやすいものに近づけないでください。火災や器具過熱の原因となります。
LEDは紫外線をほとんど含まないため退色しないものと思われがちですが、可視光により被照射物が退色することがあります。以下の注意をよくご確認のうえご使用ください。
LEDのような紫外線をほとんど含まない可視光光源によっても、被照射物の色が薄くなったりする退色や変色が発生することがあります。LEDによる退色の程度はハロゲンランプとほぼ同等以下ですが、照射する明るさ(照度)に比例して退色は起こりやすくなります。
紫外線による退色は色が全体的に薄くなる傾向にありますが、可視光による退色は一部の染料にのみ退色が生じ、顕著な色変化を伴う場合があります。
被照射物の照度を下げることも同様の効果がありますので、なるべく被照射物との距離を離したり、調光などで光量を落として使うなどの配慮が必要です。また、光源の色温度が高いほど退色しやすい傾向にありますので、展示物や商品を照射する場合は、電球色などの色温度の低い光源を採用することも有効です。
各種光源の損傷指数
可視光褪色のしやすい対象物の例
これらを照射する場合には極力低い照度で電球色などの色温度の低い光源を採用することで退色を軽減することができます。なるべく被照射物との距離を離したり、調光などで光量を下げて使うなどの方法をご検討ください。
LED電流は、電源突入時の突入電流を抑制する回路を設けております。使用する電源、使用する電圧により値は異なりますが、突入電流は最大でも4Ao-p以下(5ms以下)の値となります。
突入電流値[A]
ジャンル | 電源形名 | 入力電圧 | ||
100V | 200V | 242V | ||
TENQOO 20タイプ | LEK-245016A12 | 1.0 | 2.0 | 3.0 |
TENQOO 20タイプ | LEK-245016A12D | 1.0 | 2.0 | 3.0 |
TENQOO 20タイプ | LEK-245016A12-WT | 1.0 | 2.0 | 3.0 |
TENQOO 40タイプ | LEK-450016A02 | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
TENQOO 40タイプ | LEK-450016A02D | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
TENQOO 40タイプ | LEK-580016A10-WT | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
TENQOO 110タイプ | LEK-900019A02 | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
TENQOO 110タイプ | LEK-900019A02D | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
TENQOO 110タイプ | LEK-900019A02-WT | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
TENQOO ハイパワー1灯用 | LEK-225S036A02 | ― | 3.0 | 4.0 |
TENQOO ハイパワー2灯用 | LEK-225S036A02 x 2台 | ― | 6.0 | 8.0 |
TENQOO スクエア※、グレースベースライト (□1257,□275除く) | LEK-225S036A02D | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
TENQOO スクエア□275 | LEK-450016A02D | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
TENQOO スクエア□1257 | LEK-450016A02D x 5台 | 10.0 | 15.0 | 20.0 |
TENQOO グレースベースライト | LEK-225S036A02D | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
LED直管 20タイプx(1,2灯用) | LEK-330016A20D | 1.0 | 2.0 | 3.0 |
LED直管 20タイプx(1,2灯用) | LEK-330016A20(W) | 1.0 | 2.0 | 3.0 |
LED直管 40タイプ×1灯用 | LEK-330016A20 | 1.0 | 2.0 | 3.0 |
LED直管 40タイプ×2灯用 | LEK-330S026A20 | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
LED直管 40タイプ×1灯用 | LEK-330016A20D | 1.0 | 2.0 | 3.0 |
LED直管 40タイプ×2灯用 | LEK-330S026A20D | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
LED直管 40タイプ×1灯用 | LEK-330016A20(W) | 1.0 | 2.0 | 3.0 |
LED直管 40タイプ×2灯用 | LEK-330S026A20(W) | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
LED直管 110タイプx(1,2灯用)*1 | LEK-330S026A20D | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
LED直管 110タイプx(1,2灯用)*1 | LEK-330S026A20(W) | 2.0 | 3.0 | 4.0 |
[A以下](5mS以下)
*1 2灯用器具は、電源が2台搭載している為、突入電流値は 上表値の2倍となります。
※ 電源により突入電流値は異なりますので商品図面にて搭載している電源形名をご確認ください。
一般照明用白色LEDは、青色LEDと黄色の蛍光体の組み合わせで構成しており、分光分布は図1に示すように2つのピークを持つかたちをしています。過度の青色光は網膜障害を生じるリスクがあることがわかっており、相対的に青色光の多いLED照明の使用を危惧する声があります。
しかし図2に示すように、同じ色温度のLEDと蛍光ランプを、同じ照度で比較した場合、青色光の量は大きく異なりません。
具体的な数値の比較では、昼白色(5000K)のLEDが青色網膜障害に与える影響度を1とすると、同図3波長蛍光ランプは1.01とほぼ同等となり、LED照明の青色光による網膜障害リスクが特に高いわけではないことがわかります。JISにおいても「ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性(JIS C 7550)」で青色光網膜障害リスクの定量評価法が定められています。※
青色光による網膜障害の実効放射輝度LBを算出し、100以下であればリスク免除グループとなります。
表1は弊社の代表的なLEDベースライトの青色光による網膜障害の実効放射輝度LBを示します。LBの値は18であり、リスク免除グループに該当します。
図1 照明用白色LEDの一般的な分光分布図
図2 等照度のときの各種光源の分光分布図(5000K)
表1 LED照明器具の青色光による網膜障害の実効放射輝度 LB
製品名 | 型名 | 光色(色温度[K]) | 光束(lm) | LB(W/m2/sr) |
---|---|---|---|---|
TENQOO直付40形スクールソフト | LEKT420693N-LS9 | 昼白色(5000) | 6,100 | 18.0 |
※ 測定条件の一つである露光限界は、一般のほとんどの人が繰り返して露光しても健康に影響がないと考えられる条件に基づいています。ただし、この条件は光に敏感な人および後天的な要因で光放射に敏感になった人に対しては適用できません。
■ ご参考
LED照明の生体安全性について〜ブルーライト(青色光)の正しい理解のために〜(PDF:650KB)(一般社団法人 日本照明工業会へリンク)