街路灯において考えられる雪害は
(1)器具が凍ることによる器具の破損
(2)温度変化によって器具内に水滴が発生することによる絶縁不良
(3)積雪による器具の変形、破損
の3点が考えられます。当社では各項目に対して下記のような対策を行ない安全を確認しております。
(1)器具が凍った場合: グローブを保持している部分に使用しているパッキングには耐寒性に優れているEPTを使用しているため、雪によって器具が凍っても十分耐えられる構造になっています。
(2)水滴が発生した場合: 温度変化によって器具内に水滴が発生しても、ホルダー部に設けた水抜き穴にて器具外へ放出されるため絶縁不良となる恐れはありません。
(3)積雪による器具変形: 積雪による器具変形は積雪荷重試験(1mの積雪と同等の荷重を1時間加える)にて問題ないことを確認しています。
照明器具につきましては、過去一部の安定器にPCB(高濃度100%)入りコンデンサーを使用しておりましたが、通産省の指示により昭和47年8月で使用を中止し、昭和47年9月以降または、昭和31年(1956年)12月以前についてもPCBを使用しておりません。お客様が昭和32年(1957年)から昭和47年(1972年)8月までの製造ロットの照明器具をご使用になっている場合、下記ページにて調査の方法・取り扱い方などを詳しくご紹介させていただいております。また、照明器具用安定器の形名からPCB含有有無を確認することのできる“照明器具用安定器へのPCB含有有無検索”をWebサイト上にて公開しております。(検索には安定器形名が必要です。)是非、ご活用いただけますようお願いいたします。
塩害地域対応商品については、「耐塩形」と「重耐塩形」があります。それぞれの基準 については詳しくまとめた資料をご覧ください。
詳しくはこちら(カタログ見開き閲覧へリンク)
一般に蛍光灯器具、LED器具、LEDランプは定格電圧の±6%、HID安定器の一般形は定格電圧の±6%、HID安定器の定電力形は±10%の範囲内でご使用ください。
安定器の種類によっては、変動範囲を指定している場合がありますので安定器仕様図面でご確認ください。
過電圧で使用すると安定器の寿命を短くするばかりでなく、ランプの寿命も短くしてしまいます。
電圧が低い場合はランプが始動しなかったり、立ち消えを起こしたり、光束が足りず照度低下などの問題が発生します。
酸化チタン光触媒膜は白色顔料や紫外線吸収素材としてペンキや化粧品などの原料にも広く使われ、食品添加物としても認められている安全な素材です。太陽光やランプに含まれる320〜400nm のエネルギー(紫外線)を受けて、酸化チタンの表面で悪臭や汚れの原因となる有機物を酸化分解する能力を持っています。(主に炭酸ガスと水に分解します)この時、酸化チタン自身は酸化も還元もされずまったく変化しません。いわゆる触媒なので、その効果は半永久的に持続します。
<光触媒の効果>
1. 清掃、メンテナンス回数を低減
〜照明器具の保守費(清掃費)の節減〜
2. 汚れによる光束低下を抑制
〜必要な明るさを維持〜
3. 外観美を長期的に維持
〜周囲景観美との調和〜
薬品等を取り扱う工場でご使用できる "耐食耐酸器具" は、耐酸、耐薬品性の高いガラス繊維強化ポリエステル、カバーは変色しにくいアクリル樹脂製で密閉していますので、サビの心配がありません。カバーはナイロンラッチでガッチリ締めつけてあるので密閉性がよく、取付け・取外しが簡単です。
なお、軒下などの屋側でもご使用になれます。その他の屋外ではご使用になれません。使用上のご注意として、耐酸・耐薬品性の下記の表を参考にしてください。ただし酸などの濃度により器具の寿命に差が生じます。
耐酸・耐薬品性能
種類 | 薬品 | 適応性 |
中性塩 | 15%塩化カルシウム | ○ |
10%塩化マグネシウム | ○ | |
10%塩化カリウム | ○ | |
10%塩化ソーダ | ○ | |
15%塩化ナトリウム | ○ | |
15%塩化アンモニウム | ○ | |
15%炭化ナトリウム | ○ | |
アルカリ | 10%アンモニア水 | ○ |
5%苛性ソーダ | ○ | |
酸 性 | 10%塩酸 | ○ |
40%塩酸 | × | |
10%酢酸 | ○ | |
50%酢酸 | × | |
10%過酸化水素 | × | |
10%硫酸 | ○ | |
70%硫酸 | × | |
10%硝酸 | ○ | |
20%硝酸 | × | |
30%蟻酸 | ○ | |
(有機物質 アルコール溶剤) | ベンジン | × |
ヒマシ油 | ○ | |
メタノール | × | |
イソプロピルアルコール | ○ | |
(95%)アセトン | × | |
ベンゼン | × | |
エチルアルコール | × | |
(95%)クロロフォルム | × | |
トルエン | × | |
シンナー | × | |
ガソリン | ○ | |
メチルエチルケトン | × | |
(37%)ホルマリン | ○ |
適応性:○…使用可、×…使用不可 試験条件:15日間浸漬
クリーンルームの清浄度は室内中の細菌数やじん埃数によって定義されます。
当社クリーンルーム用照明器具は、清浄度の目安として現在主流のISO規格と従来からの米国連邦規格(Federal Standard 209D)を併記しています。
クリーンルームを必要とする分野と清浄度クラス
目的 | 分野 | 具体的な適用場所例 | ISO 清浄度クラス |
5 | 6 | 7 | 8 | |
Fed.Std 209D 清浄度クラス |
100 | 1,000 | 10,000 | 100,000 | ||||
工業用クリーンルーム | じん埃混入による不良率の低減 | 電気電子機器工業 | 集積回路・半導体製造 | ● | ● | ● | ||
集積回路・半導体組み立て | ● | ● | ● | |||||
プリント基板 | ● | ● | ||||||
ブラウン管、VTR | ● | ● | ||||||
電算機製造 | ● | |||||||
機械金属工業 | 精密ベアリング、光学レンズ | ● | ||||||
デジタル時計、小型計器 | ● | |||||||
カメラ組み立て | ● | |||||||
バイオクリーンルーム | じん埃・カビ・細菌による汚染防止 | 医療 | 手術室(臓器移植など) | ● | ● | |||
強薬治療 | ● | |||||||
新生児室 | ● | ● | ||||||
臨床検査(組織培養など) | ● | |||||||
医薬品 | 抗生物質製造、血清製造 | ● | ||||||
注射薬製造 | ● | |||||||
打錠時の混入防止 | ● | |||||||
注射器、ガーゼなど | ● | |||||||
食品 | 食肉加工、乳製品 | ● | ● |
爆発性ガス(可燃性ガス・可燃性液体)による爆発防止のために、労働安全衛生法などの各種の法的規制にそって、器具を選定しなければなりません。
危険場所の判定→爆発性ガスの爆発等級・発火度もしくは防爆電気機器のグループ・温度等級の判定、の手順で判定を行い、器具の選定を行う必要があります。
詳しい手順が書かれた "防爆照明器具の選定" をご覧ください。
詳しくはこちら(カタログ見開き閲覧へリンク)
公共用照明器具は一般社団法人 日本照明工業会規格「公共施設用照明器具−JIL5004」 で規定されます。このなかで、一般社団法人 日本照明工業会に図面提出して確認を得るものと、 図面提出が必要ないものがあり、後者のものを「一括確認外」といいます。
以下は「公共施設用照明器具−JIL5004」よりの抜粋です。
6.図面の取り扱い
(1)機種別番号の下欄に特記していない照明器具:一般社団法人 日本照明工業会の公共施設用照明器具標準委員会へ図面提出し、本規格に適合することの確認を受けることができる。
(2)機種別番号の下欄に「確認外」と特記してある照明器具:確認の対象としない。
管灯回路電圧すなわち安定器二次電圧が300Vを超える場合は放電灯変圧器を使用すること、そしてこの放電灯変圧器は絶縁形変圧器であることが電気設備技術基準の解釈第206条で規定されています。
しかし、ランプを取り外した時、安定器の一次側電路を自動的に遮断するように施設する場合は、すなわちインターロック回路を設けた場合には絶縁形変圧器でなくても単巻変圧器を用いた安定器を使用することができ小形、軽量とすることができます。
これを採用しているのが蛍光灯110W用安定器、低圧ナトリウム灯用安定器です。
白熱電球と異なり、放電灯はランプ始動の為に高い電圧を必要とします。一旦始動したランプは、自分で電流を制限する能力をもっておりませんので、外部で電流を制限することが必要です。
始動の為に高い電圧を発生する方法は、トランスで単に高い電圧を発生するもの、或いはキック電圧によるもの、或いはイグナイタと称する電子回路により高圧パルスを発生するものがあります。
イグナイタを用いたHID安定器の代表的種類としてはメタルハライドランプに属するHQIランプ用、ダイナビーム2ランプ用、ネオアークビーム用がそれです。
電流制限素子としては一般的にリアクター、或いはチョークと称するインダクタンス素子を使用しますが、漏洩変圧器(リーケージトランス)によるものやコンデンサによるものがあります。
その他、力率改善の為のコンデンサなども含めて安定器と呼びます。
100V仕様の電子安定器に200Vを印加しますとヒューズが飛ぶだけでなく、トランジスタ等の電子部品も同時に故障してしまいます。ヒューズのみの交換では再利用はできませんので、電子安定器ごとの交換が必要になります。
照明器具による発熱量は、点灯時における該当器具の定格消費電力(kW)がわか れば計算できます。
計算式は以下の2とおりです。
1)照明器具からの熱量=860×〔定格消費電力(kW)〕 単位:〔kcal/h〕
2)照明器具からの熱量=3600×〔定格消費電力(kW)〕 単位:〔kJ/h〕
例としてHf32W2灯用蛍光灯器具(定格出力)の場合は〔定格消費電力(kW)〕は0.065(KW)ですから、以下となります。
1)〔kcal/h〕で表示する場合・・・860x0.065=55.9〔kcal/h〕
2)〔kJ/h〕で表示する場合・・・3600x0.065=234〔kJ/h〕
なお、HIDランプ(水銀灯など)の場合はお使いの安定器により消費電力が異なりますのでご注意ください。
「照明設計の基礎」照明の熱計算(PDF:288KB) において詳しく解説しております。
HACCPとは“Hazard Analysis and Critical Control Point”の略で、HACCPシステムとは、「危害分析重要管理点方式」と訳されています。工程ごとにHA(危害分析)を行い、危害を防止するCCP(重要管理点)を定め、危害の発生を未然に防ぐシステムです。HACCPは1960年代にアメリカの宇宙飛行士の食料製造のために開発されましたが、最近ではアメリカをはじめ世界各国が法律により義務化しており、わが国でもO-157などをきっかけに、食料品業界において、多く導入されてきています。このようにHACCP用照明器具は食品工場や学校給食室、飲食店舗をはじめとする衛生的な環境に適した構造となっております。